デンゼル・ワシントンが演じる主人公の過去とか能力とかを巡る演出のテンポが悪くて全体の出来を損ねてる感はあるけど、並以上には楽しめたアクション映画。例えば、ホームセンターのメタボな同僚が最後に絡んでくる時の台詞の反復とか、脚本の基礎ではありながらも良いなあと思ったし。
のちの2,3と比較すると、敵のボスの存在感が乏しいかな。最初に派手に暴力を振るうシーンや、一度は嘘をついた娼婦に真実を吐かせたあとに締め殺すシーンで彼の冷酷さを示したあとは、ただ部下に指示を出してちょこまか動いてるだけで地味だし、何より顔付きに魅力がない。あと、彼が最後に撃たれて倒れるシーンのスローモーションも受け付けない。
