「この作品が、この作品の延長としてのちに描かれるものの正しい起点」であったなら。と惜しまれる名作。
「〇〇ユニバース」と名乗ってしまうと、平均点で観られてしまい、一作の価値は他の作品で上がったり下がったりする。
MCUでも正直、好きな人でもまず観直さない作品があるが「ユニバース」だから価値が保たれている「ような気がする」。
原点に近い「災害」として扱われ、割に現実的な管理組織、現存に近い兵器で戦う小さい生き物。
こういう映画は怪獣側に感情移入させると予算のわりにまず当たらず、あくまでも「小さい生き物」側でいかに絶望させられるかだと思う。大きさ、怖さ、無力さ。そういうものを味合わせてこそだと思う。
一回いろんな「過去作はなぜか何でも美しい」を取り去って観ても充分面白い。
「海外ではローランドエメリッヒが一回作ってる」というのも忘れてください(笑)。
