私は少年誌では講談社が好きなんだ。中でも週刊マガジンとともに成長してきたと言っても過言ではない。原作の漫画も勿論ファンだ。三池監督による実写映画なのだがだいぶはしょっている。命の選別により高校生たちが理不尽に殺戮されていくのはまあ置いといて、血飛沫の描写で真っ赤なビー玉が溢れる様はまるで着信アリの絶望のシーンのようだった。
原作のファンが故に、すなとり、空中ケンパ、ババ抜きといった特に理不尽なゲームがカットされているのは実に惜しい。
全体的にもなんだか安っぽく、ゴリ押し感がやや強め。化け物にはダチョウ倶楽部や前田敦子、トミーズ雅、水田わさびといった著名な文化人が声をあてていて割と???である。
学校の屋上で皿やマグカップ等のせとものを壁に叩きつけてむしゃくしゃした気持ちを晴らす福士蒼汰の中学時代のシーンがあるのだが、その時に偶然居合わせた今にも飛び降りそうな同級生の女と心を通わせる繊細なシーンはちょっとだけほっこりした。内心、羨ましいとさえ私は思ったんだ。