りく

指輪をはめたいのりくのレビュー・感想・評価

指輪をはめたい(2011年製作の映画)
3.9
近年稀に見る傑作だと思う。
こんな日本映画を待ってたし、こんな日本人監督を待ってた。岩田ユキ監督は才能がズバ抜けてて、何よりセンスが良過ぎる。

映画に必要な要素があるとしたら、ファンタジー、現実性、毒、薬など、相反するものを混ぜ合わせて良い塩梅に仕上げるものだと思ってて。その塩梅がとてつもなく良いし、そこにレトロさを足してるあたり、もう文句ないです。

世界観は女性向けなのに、訴えかけるものは男性に向かってて、特に優柔不断なくせに何事にも考え過ぎてしまうタイプにはもってこいの内容。

暗いシーンの照明が少しイマイチだったのと、ラストの間延び感が勿体無かったのが無ければ完璧だったなぁー。

全キャスト損をしない映画。
商業的芸術映画の誕生!
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