フィルマアクスのロレンス

チョコレートドーナツのフィルマアクスのロレンスのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
5.0
差別に負けじと支え合う三人に終始涙腺がピリピリしていました。当時ゲイは差別されていて、そんな彼らがダウン症の少年を育てようだなんてもちろん認められることは極めて難しく本当に胸が痛いです。社会の冷たさと3人の温かさの比較、これまた胸にきます。3人のホームビデオとともにシンガーを志すルディの曲が流れ幸せの集大成が完成していました。節々に泣ける所が詰まっています。しかしそんな彼らを引き離そうとする人間やその裁判は無慈悲に幸せを奪っていきます。マルコを取り戻すために奮闘する2人。ポールは弁護士だからとても頼もしいのですが、敵が多すぎるため歯が立ちません。この映画は結局悲しい最後を迎えてしまいました。しかし、ルディの悲しみに震えながら力強く歌うラストシーンは彼らを襲った悲劇、差別のおそろしさ、すべてに訴えかけていて観るものの心を締め付けます…!!個人的には一番泣いたラストだし、史上最高のラストシーンです!!!ここまで心を揺さぶられた映画はありません!しみじみと残る後味は差別の愚かさを戒めます!