神の子橋本

チョコレートドーナツの神の子橋本のレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
5.0
この映画を見ていると喜怒哀楽がめまぐるしく変化する。どの感情に支配されているのか、その判断がすごく難しい。でもメッセージはシンプル。それは人間は偏見や私情が入ると目の前が曇り、本当に大切なことは何か簡単に忘れてしまうということだ。この映画は何が大切なことなのか、また正しいことは常に正しいと言える勇気を持てということを訴えているような気がする。ルールは制度はねじ曲げてはいけないかも知れない、けれど当事者の気持ちになって何が一番大事なことなのかを考えれば大きな決断ができるだろう。一般的な道徳心を持っていればそれは誰にでも出来るはずだ。
心に突き刺さる名言ばかりだったが、
「人と違うってだけでどうしてこんなに差別的な扱いを受けなきゃいけないの?」
ルディのそのセリフが兎に角響いた。こんな強い人になりたい。