こじま

チョコレートドーナツのこじまのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0
ゲイバーでパフォーマーとして働くルディと地方検事局で働くポールカップルが親から見放された知的障害を持つマルコとの生活を望み、裁判で戦う話。
裁判で戦うだけでなく、ゲイに対して偏見を持つ世間との戦いでもあります。
時代ってのもあるんだろうけど、
同性愛者に対する偏見があまりにも酷くて悲しい。
ルディとポールが
法廷でまったく関係のない同性愛者ということで非難されるシーンが沢山ある。
同性愛者なんてまともな生活環境で教養を与える事なんて無理でしょ?
そもそも幼い子供が好きでイタズラしたいだけでしょ?とか。
マルコにとっての幸せとはなにか?ということは法廷ではまったく触れられないのです。
もう最悪です。
同性が好きだからどうとか以前に1人の人間なわけだし
マルコが好き。
マルコを少しでもいい環境で育てたい。
ジャンキーの母親とは離したい。もうその気持ちだけで充分じゃないですか....。
これが実話を基にした話ってのがまた悲しい。

こんな負の要素ばかり書いているけど、心暖まるシーンも沢山あるし素敵でとても考えさせられるいい映画です。
ブルーバレンタインとか最近だと
博士と彼女のセオリーでもあった過去に過ごした幸せな時間をダイジェストにしてちょっとレトロな感じで流しちゃいます戦法には泣きました。
泣くこと間違いなしでしょう。

マルコはルディとポールが本来手に入れることのできない、家族というひと時を与えてくれたのです!
ほんといい映画。おすすめ。グッド。
こじま

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