かずね

チョコレートドーナツのかずねのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
5.0
あまりにも悲しい
同性愛者への偏見が当たり前のようにあり、法廷でも差別的な見方が強く根付いている
人ひとりの人生の話なのに、誰もが本質的でないことに囚われていて
ちゃんと話を聞いてマルコへの二人の愛を認めた女性の裁判官は、いい人かもしれないけどそれだけじゃ何も救われなくて
その決断がちゃんと向き合ったなりの正義だったのかもしれないけど
法律や規則が守れるもの、守れないもの、法曹家のそれぞれの立場と正義、とか色々考えてしまった
古今東西の裁判もの(?)で使い古されたテーマだとは思うんだけど、初めてこんなに刺さったかも…!

あと、自分に正直に愚直に生きるか、自分を隠してでも上手く、ある意味賢く生きるか、どちらを選ぶかは本人が決めることであって、どちらが正解だと押し付けるものではないと強く感じた…これは本当にそう思う…

ルディが鏡に口紅で住所メモして「この人自覚ないけど私にゾッコンなの」って言うシーンがとても好き!ルディ、本当にキュートで魅力的なキャラクターだと思う、大好き
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