2009年元旦に起きたオスカー・グラント3世射殺事件の前日から事件までの話。
実際の事件の目撃者が撮影した映像から始まり、オスカーの1日がドキュメンタリー風に描かれている。
これまで悪事に手を染めたりもしたけど、家族のためにドラッグの売人という楽な道を捨て、まともに生き直そうとする姿が印象的。
1人の死で何人が悲しむのか、
前途洋々な22歳の青年の命の尊さが
痛いほど伝わる作品。
人1人の命を奪っておきながら
"テーザー銃と間違えた"
とかいうクソみたいな言い訳で
たった11ヶ月で釈放される白人警官。
多くの目撃者の証拠映像があるのに
こんな判決しか下せない司法。
やり場のない怒りと絶望を感じた。