このレビューはネタバレを含みます
観終わったあとも心が哀しみで溢れてどうしようもありません
実話に基づく作品だけれども、全然知らなくて…
知っていたとしても、TVのブラウン管の向こうで流れるニュースを何気なく聞いていただけかもしれない…
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22歳のオスカーという青年…
浮気をして奥さんに愛想をつかされ
仕事に遅刻しクビになり
お金のために薬を売りさばき
短気な性格…
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彼の今までの行いを知ると
どうしようもないヤツに思えるけれど
オスカーは今までの自分から変わろうとしていたし
なにより家族想いの優しい青年であることは
この作品を通してたくさん伝わってきた
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人間ってそんなに完璧じゃないし
一生懸命やってもどうにもならない時だってある
そこからどう変わろうとするかはその人次第
やっぱりオスカーという青年の人柄かな
お母さんや奥さん、たくさんの友人に愛されていたから
その人たちのために変われたんだと…
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オスカーの事件だけじゃなく
今でもたくさん似たような事件が起きていて
1人の命が失われるだけでなく
その人の周りにいる全ての人の人生も哀しみに覆われてしまう
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人種差別がなかったとは言い難く
撃った警官はテーザー銃と本物の銃を間違えたと証言
そんな事がまかり通る裁判だったのかそして11ヶ月で釈放
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電車の中で喧嘩をふっかけてきた白人は逮捕されたのか
この白人とのいざこざも元を正せばオスカーが招いた事…
かもしれないが、オスカー達だけが電車から引きずり下ろされる
こんな理不尽なことが堂々と行われている事実
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この作品を観たことで
本当に大切なものは何なのか…
人としてどう生きるか…
進んでる道は子どもたちに胸を張って話せるか…
母親として時には厳しく、
そして誰よりも深い愛情を注げているか…
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深く深く考えさせられました
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この作品は一人でも多くの人に観てもらいたい作品ですね!
あと、製作にフォレスト・ウィテカーさん!