COZY922

ジュラシック・ワールドのCOZY922のレビュー・感想・評価

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
4.2
何年もの歳月を経て遂にオープンしたパーク、純粋な恐竜愛、リアルで大迫力の恐竜達の映像、1作目のオマージュとオリジナリティーのバランス。1作目のファンの『こんなジュラシックパークが見たかった!』という気持ちに応えてくれました! 良かった!

あの音楽と共にジュラシックワールドのゲートが開き全景が見えて序盤からいきなりハイテンションになった(笑) 。ユニバーサルスタジオのアトラクションやウォルトディズニーワールドのエプコットのダイナソー館、アニマルキングダムのボーンヤードの砂場を思わせる遊具などテーマパークのアトラクションやファシリティの数々、更にシーワールドを彷彿とさせるプールまであって、テーマパーク好きの私はこの段階で既に心を鷲掴みにされました。

遺伝子操作によるハイブリッド種(インドミナスレックス)の擬態能力や熱感知をかいくぐる体温調節能力と知性、モササウルスの凶暴なるエンターテイナーぶり、群れをなして俊敏なラインを描いて飛ぶプテラノドン、シリーズの常連Tレックスにラプトル。恐竜の種類もバラエティーに富んでいるし、皮膚の質感に、血走ったような眼の生々しさ、雄叫びを上げる際に露わになる獰猛な歯など映像のクオリティも素晴らしい。映像技術の進歩を実感するのにこれほどうってつけの素材もないだろう。内容が内容だけに基本的ストーリーは予想できるものだけど、にもかかわらず全く飽きさせず期待を超える出来で単純に嬉しかった!

一方、1作目同様、人間のエゴや愚かさも描写されている。どれだけ儲かっても更に高くて安定的な利益のために新恐竜の開発が必然となり、新作・新アトラクションの発表・公開と入場者数が連動するということは市場もそれを求めていることに他ならない。エスカレートするニーズを満たすための開発がリスクも増長するのは誰の目にも明らかなのに、またもやセキュリティ不全が露呈する。学習しない組織、懲りない人間達。まぁ、そのストーリー展開無くして本作は成り立たないので、これは映画としての不満ではありません( ̄▽ ̄)。

完全に調教できてたわけじゃないはずのラプトルとのコミュニケーションと終盤の展開とか、アラを上げればキリがないけど、それらを補って余りあるロマン溢れる作品だった。

洋画は断然字幕派なので2D字幕で観たけど、3Dでもう一度観ようかな。
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