まずはキャストは良かったと思います。
特にラッセルクロウは相変わらず独特の雰囲気を出すのがウマいし、演技も引きつけられるものがありました。
映像も凝ってるし、映画として退屈というわけではないんですが、どうも私としては納得出来ない部分が多かったように思います。
映画を見ている間、ずーっとノアに対してツッコミを入れたくなるような、感情移入しにくい違和感のようなものを感じてました。
神から選ばれし者がノアなので、残酷な事もしなければならないし、家族を傷つける事もするわけですが。。
結末を見る限り、なんかとてもノアにとって都合の良い事になってるような気がして、なんか納得がいかず。
それにこの映画の作りでは本当にノアが選ばれし者やったのか？という疑問さえ感じます。
ノアよりも敵役の立場のカインの発言の方が、人間くさくて妙に納得出来たりするんですが、やっぱりそこは思想の違いもあるのかなぁと思いました。
たくさんの有名なキャストが出演してるので、もうちょっと他のキャストの心情なども丁寧に描いて欲しかったかな。
家族の中ではハムのあの屈折した心情が一番、理解出来たような気がします。
時間を置いたり、ノアの方舟についてもっと調べてみると、また違った側面が見えるのかもしれませんね。
