ノリオ

ノア 約束の舟のノリオのレビュー・感想・評価

ノア 約束の舟(2014年製作の映画)
2.9
ロボコップのリメイクにダーレン・アロノフスキーの名前が挙ったときなるほどなと思ったけれど、やっぱりダメだろうなと思った、直感だけど。
まあこのリメイクの話はなくなりアロノフスキーが選んだ題材は「ノア」だった。

自分はミッション系の高校に通っていたけれど聖書に関する知識は驚くほどない。

で、あらためて映像で見るとキリスト教ってやっぱりカルトなんだなあと思う。
あの世の中は飢えや貧困を原因として混沌としているのに、一瞬にして森を作り出す神の奇跡はどう考えたって理不尽だ。ラッセル・クロウ扮するノアが殉教者として次々と人々をなぎ倒し、大洪水の際に見殺しにする様は恐すぎる。神というお題目があればオッケーで、なければダメっていうのはあまりにもなあ。

劇中、敵とされているトバルカインがノアの息子に、「神の言いなりでいいのか? おれは自分で考えて生きる、人間だからな」と言う。
でもこのトバル・カインの言質はどうもキリスト教だとダメらしい。キリスト教のたちの悪いのは(宗教全般に言えることだろうけど)受取手に自己解釈させるところにあると思う。
自己解釈の結果、大量虐殺ってね。

自分的には教訓もなにも得られない、神が人類を大量虐殺する恐い映画というイメージしかなかった。
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