Arlecchino

インベーダー・ミッションのArlecchinoのレビュー・感想・評価

インベーダー・ミッション(2012年製作の映画)
3.7
国に背いて真実を明かすことは、自身のみならず友人や家族を死の危険にさらすことになる。黙って秘密保持契約にサインしたとしても、誰も彼を責めることはできないだろう。私は妻子ある身として当然そちらの平穏を選ぶでしょう。

だが主人公は違った。かりにも民間人を殺しておいて、それを隠して残りの半生をのうのうと過ごすことはできないと思う。その人生は娘の父親として失格であると言い放つ。家族とかそういったしがらみを顧みないで正義を貫く態度に感動しました。天涯孤独なヒーローならできる、家族が弱みな男にはできない、という正義があるのはいかがなものか、というテーゼには考えさせられるものがあります。

とはいえ、あんなにきれいな愛する奥様が「家族が大切ならやめて」と言ってるのだからもう少し悩んでほしかった気もする(笑)。

それから、あんなカーチェイス必要だったかな? アメリカ映画じゃないんだからさ。
Arlecchino

Arlecchino