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グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のMaoryu002のレビュー・感想・評価

2.5
モナコ公国のレーニエ3世(ティム・ロス)の妻となったグレース・ケリー(ニコール・キッドマン)だったが、映画界への未練と政治情勢から夫との間に行き違いが生じてしまう。後見人であるタッカー神父(フランク・ランジェラ)に諭されグレースは公妃として外交儀礼を身に付けモナコを守るために舞踏会の開催を進める。

残念ながらあまり評価の高くない作品だが、映画ネタの映画には弱いもので、いきなりヒッチコックが出てきて「マーニー」出演の話が始まる場面ではウキウキしてしまった。
グレースに主演男優を聞かれたヒッチコックは「よくわからんが、スパイ映画でイギリス情報部員を演じたスコットランドの男だ」と答える。もちろんショーン・コネリーだ。
こんな場面で嬉しくなったが、盛り上がりもここまでで、その後はグレースの苦悩と政治劇のさわりだけが進んでいくので面白くはない。

どうせフィクションなのだから、思い切って作り込んでもよかったのかもしれないが、そうもいかなかったのだろう。

あとキャスティングについて、演技は上手いかもしれないが、ニコール・キッドマンはちょっと冷たく鋭い感じがしてしまい、クールビューティーと言われつつも、どこか温かく優雅に美しいグレース・ケリーのイメージとは違っていた。
グレース・ケリーファンの勝手な思い込みかもしれないが(笑)
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