ぐらすご

鮮血ピエロの惨劇のぐらすごのネタバレレビュー・内容・結末

鮮血ピエロの惨劇(2014年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

観る前に、まず注意しなければならないのは、この映画がピエロホラーではないということ!恐ろしいピエロが人々を襲う映画ではない。殺人ピエロなんて出てこない。ひたすら、手ぶれの激しいPOVと謎の実験的構成を通して進行する、サスペンスしないサスペンス映画。シーンシーンがとても長く、観ている方が疲労すら感じる有様。加えて、ぜんぜん怖くないのだ。一番ひどいシーンは、ラストの登場人物が疑心暗鬼に陥り、銃をぶっ放し全滅するところ。あまりの陳腐さに怒りすら覚えた。
作品はとてもつまらないが、良い部分もあった。一つは、作品の実験性。結果的にデメリットとなってしまったが、どうPOVを使用するかの努力の跡がみられた。二つめは、犯人。子供が犯人だった、というのは悪くはないアイデアだ。おそらく、辻褄を合わせると、こういう風になるのだろう。
スクリームさながら、ホラー映画に憧れた子供達のグループが、現実を舞台とし、ホラー映画を作ろう。実際に人が死ぬのだ。撮影は登場人物にさせよう。それをあとから編集し、映画の形にする。その結果できたのが本作なのだと。そうなれば、冒頭のシーンはフェイクなのであろうか?それとも実際のことなのか?まあ大した問題ではないけれど。三つめは、音楽。「月光」をメインテーマとし、クラッシック音楽を中心に使用したのはなかなかよかった。
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