上海十月

short cutの上海十月のレビュー・感想・評価

short cut(2011年製作の映画)
2.0
WOWOW20周年記念ドラマで三谷幸喜初テレビドラマ監督作品。と冠がいっぱい付く作品。見たあとにNHK「プロフェッショナル」で三谷幸喜特集「ベッジ・パードン」とこの作品の舞台裏が紹介されていた。その中ですでにワンシーン・ワンカットの危険性について語っているところが印象的だ。見て思ったのは、思った通りだ。やっぱり危険なのだ。本人としては、追い込まないと新しいのが出ないという切羽詰った感じだ。本人もストックがないと語っている。そんな中のWOWOWのオファーだったので受けたのだろう。溝口健二、ブライアン・デ・パルマ、マーティン・スコッセシと名だたる監督がやるがこんなに長いのは無い。役者の緊張感をここまでさせると却って舞台劇を見ている感じになり予定調和になってしまう。映像表現におけるリアリティが薄い作品は、面白いと思えない。この作品は、実験的ではあったが今ひとつな作品といっていいでしょう。NHK「プロフェッショナル」で町内会の募金活動をして遠くで離婚した妻が引越ししているのが映像に映るところが凄いというか、笑いの神様が取り付いている人だ実感する。個人的には、この人の作品よりこの人が面白いと感じてる。
上海十月

上海十月