ブタブタ

エアポート’80のブタブタのレビュー・感想・評価

エアポート’80(1979年製作の映画)
4.0
コンコルド!アラン・ドロン!そしてエマニエル夫人!という三大スター共演!
これも昔テレビで見た記憶がある。
ネット配信はおろかVHSビデオもまだ普及してなかった時代はテレビで色んな映画をやってて、楽しみにして見てたな~という思い出。
言わずと知れた世界で唯一無二の超音速旅客機「コンコルド」を舞台に事実上コンコルドが完全に主役を張る航空パニック・サスペンス映画。
コンコルドを導入したのは英仏以外では実際には唯一アメリカのブラニフ航空のみで、コンコルドを購入するも短期間の運用のみに終わった。
このブラニフ航空ですが、今でこそミッキーやらピカチュウやらが機体にでっかくペイントした航空機が飛んでるものの当時はこういったペイント航空機は珍しく、ブラニフ航空はデザインやグラフィックに特に力に入れていて現代美術家に航空機のペイントデザインを頼んだりCAのデザイナーズ制服のオシャレさとかアンディ・ウォーホルによる宣伝広告等、斬新かつ革新的な航空会社だった。
倒産した今もファンは多く、そのグラフィックの展覧会に何年も前ですが行きました✈️
なのでどうせフィクションなのだし折角ならグラニフ航空のコンコルドを飛ばして欲しかった✈️💨

巨大軍需産業ハリソン産業の会長が武器不正輸出の証拠隠滅の為に自社製品の新型ミサイルを使ってコンコルドごと葬り去ろうという厨二病が燃えるストーリー。
この自動追尾式ミサイル「バザード」が黒光りするボディでしつこくしつこく何処までも追ってくる凶悪さ。
このハリソン産業は自前の軍隊、真っ赤っかのF4ファントムや暗殺用真っ黒けのF4ファントム迄持ってる殆どアンブレラ社並の悪の組織。
このミサイルVSコンコルド、ファントムVSコンコルドの空中戦。
旅客機なので当然丸腰のコンコルドをアラン・ドロンの神業的操縦テクニックと窓開けて信号弾を囮に使うという無茶な手段で退ける。
コンコルドのコクピットの窓が空いちゃうのが驚き。
床が抜けたら即外だとかコンコルドってそんなに薄く出来てるの?!
当時の最新テクノロジーの粋を集めた筈のコンコルドのこんなポンコツ具合いもチャーミングである。
空港への着陸と後半の雪山への胴体着陸は何かアンビリバボーとかで何回も見たシーン。
やはり燃えるのはコンコルドVSミサイル、ファントム。
しかしスターウォーズ以後の作品なのに特撮のクオリティが日本の60年代東宝怪獣映画とドッコイ。
でもそのチープさが、よりコンコルドのデザインのSF感により特撮映画感を増してて良し✌️⭐️✈️
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