Ken

インサイド・ヘッドのKenのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
3.8
2021年22本目。
これはアイデアが素晴らしい上にピクサーらしく上手くまとめられていて、良い。


頭の中の感情を5つのキャラに仕立てて、ヨロコビとカナシミのストーリーにするという発想がもう強い。
英語の原題は"Inside Out"で「表裏逆」という意味。喜びと悲しみはInside Outってうまいよね。
(他の作品同様に日本語のタイトルはわかりやすいけど、深みのない安っぽさ…)

アイデアと舞台設定がとにかく良い。頭の中の表現が。
コアメモリーの仕組みとか、トラウマのところとか、記憶の定着とかそういうところの表現が上手い。REM睡眠に入る!って言って記憶が流れて行ったりとか、現実にも忠実だし。
その設定に関するところが良かったところの大きな部分を占めてしまった印象。

ストーリーはテンポも良く飽きずに見られるけど、特段素晴らしいという感じはしなかったな。



それぞれのキャラの頭の中の中央に座っている感情が違うのとか良いよね。

はたして僕の頭の中の中央にいるのは誰なのだろうか。きっと恐れが真ん中に座っているけど、喜びと悲しみがかなりうるさいんだろうな。あと嫌悪感は仕事しすぎなので操作板触らないで欲しい。

ライリーのコアメモリーが5個くらいだったけど、僕自身のコアメモリーそんな少なくない気がするんだけど、普通の人はどうなんだろ。というかそんな整理されたアイデンティティってあるのかな。ライリーが11歳だからかな。
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