ベティー

インサイド・ヘッドのベティーのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.6
子供には冒険、大人には夢と感動!これは泣けた!

11歳の女の子の頭の中の感情。擬人化された彼女達、うちヨロコビちゃんとカナシミちゃんの2人が主役。

頭の中が仮想の職場のように描かれていて、ライリー(女の子)株式会社! 会社の目的は利潤の追求ですが、彼女らの場合は、ライリーの幸せ。でもみんなキャラが違うので切り口の違いとか得意分野とかあって面白い。

中心はヨロコビちゃんで、5人チームの主戦力。はきはきとしてて美人で、いつもポジティブ、仕事に夢中になりすぎるあまり周りの人を傷つけたりしてもわからないという感じ。いそう。。ったくこの職場私がいなきゃまわんねえな感すごくて序盤かなりうざく描かれてる。

一方でカナシミちゃんはミスばかりで足を引っ張る役立たずで超マイナス思考。見た目も太めにメガネと地味な感じに描かれてる。
仕事できるヨロコビちゃんからしたら、あんたは仕事増やさないでじっとしてりゃあいいのよっていうひどい扱い。これパワハラじゃない??ってシーンも。。
ヨロコビちゃんは女の子に喜びを与えるのが使命なので、脳内(職場)は喜びで溢れてなくてもいいのね...きっと。

そんなヨロコビちゃんの成長物語であり、いわば負け犬的に表現されているカナシミちゃんの存在価値と立場逆転勝利的なカタルシスで、大人に夢を与えるすばらしい作りになっている。大人に夢を与えてくれて素晴らしい!ありがたい!!

2人が司令部からでてしまって、繰り広げられる頭の中の冒険最高に楽しい!変なやつらいっぱい!

一方で喜びと悲しみをなくした女の子は...鬱?けっこうシビアなテーマ出してくるね。。

喜びと悲しみの密接な関係というのは面白いな。喜びも前向きさも出ません出せませんって状態ある。心にロックがかかってるような。そんな時ロックを解放してくれるのが悲しみ。

しかし怒りついては終始マイナスな表現だったけど、悲しみとおなじようなことがいえそうな気もした。でもスピンオフならやはりムカムカちゃんがいいかな?

ちなみに、前評判で冒頭のドリカムの部分がかなりきつい(うざいヨロコビ→カナシミ→イカリかな?)ときいていたのですが、調整して途中入場しました。開始18分後でちょうど短編が始まっててタイミングよかったです(かやさん、情報ありがとうございます(^o^))。
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