J

マッドマックス 怒りのデス・ロードのJのレビュー・感想・評価

3.8
・物語★★★
・配役★★★★
・演出★★★★
・映像★★★★
・音楽★★★★

本作を劇場で鑑賞する機会を逸したことは、まさに痛恨の極み…。

スクリーンで観るド派手なアクションシーンの迫力は、あらゆる観客を興奮の渦に巻き込んだことだろう。

荒野を舞う黄色い砂塵、噴き荒れる赤い炎、夜を彩る青白い大地…。
シーンにより異なる表情を見せる背景の色彩美が実に見事だ。
汗と脂と埃にまみれた黒光りする筋肉と、ウォー・ボーイズの白塗りの身体…このコントラストも面白い。

音楽も秀逸。
この手の戦闘シーンには、メタルがよく似合う。
ウォー・ボーイズにはなりたくないが、火を噴くエレキギターを掻き鳴らすアイツの役なら、是非とも演らせていただきたい‼︎笑

キャストも素晴らしい。
坊主頭のシルエットまで美しいS・セロンもさることながら、5人の"子産み女"たちが揃いも揃って美女ばかり!
彼女たちを囲う"イモータン・ジョー"に対しては、男女を問わず怒り心頭、プンプンレベルMAD MAX!といったところだろう(せっかく「北斗の拳」ばりの衣装を身につけているのだから、敵役らしくもっと不様に倒されてくれたら、なお良かったなぁ…)。

けれどもやはり、最大の見どころはT・ハーディのハマリっぷりだ。
「オン・ザ・ハイウェイ」で魅せた一人芝居も素晴らしかったが、やはり彼の真骨頂は「ウォーリアー」や「ダークナイト ライジング」、「レヴェナント」で魅せる迫真のファイティング・アクションだろう。
次回作「レジェンド 狂気の美学」ではどんな魅力を見せてくれるのか、今から楽しみだ。
J

J