lingmudayan

狂った果実のlingmudayanのレビュー・感想・評価

狂った果実(1981年製作の映画)
4.0
冒頭のジョギングする哲夫から有り余る若さが感じられる。それはチカが義父から借りた外車のハンドルを哲夫に握らせれば轍を残して激しく走り去っていくシーンや、チカの友人たちとの格差を見せつけられた後でガールズバーの客に暴力を振るうシーンにも表れている。哲夫が友人たちと死闘を繰り広げるのを無言で見守り、去り際の哲夫と無言で見つめ合うチカの姿が何とも言えない。哲夫が鯉鍋をつくったり、チカの義父がパエリアをつくったりと男が料理をする点が印象に残った。素晴らしい作品。
lingmudayan

lingmudayan