ROY

ハーフネルソンのROYのレビュー・感想・評価

ハーフネルソン(2006年製作の映画)
3.2
ブルックリンの中学校で歴史を教えている彼はコカイン中毒者。ある日、顧問のバスケの試合があり、試合終わりにロッカールームに誰もいないことを確認してからコカインを吸い始めた矢先、目の前に現れたのはバスケ部員の女子が立っていた。その場でふらふらの彼を介抱し、彼女はそのことを秘密にし、2人の奇妙な関係が始まった。
スローペースに淡々と物語が進んでいくので、少々睡魔に襲われたが、最後まで見るとそれもこの作品の味わいなのかなと思った。
ブルックリンだと割とありがちなのかもしれないが、彼女の兄の友人がドラッグディーラーで、何かと気にかけてくれている。
自分もやがてそうなるのかなと漠然とした不安を抱えた彼女にも、中毒者で失態を繰り返す彼。
先生と生徒でもなく、恋愛感情があるわけでもない、ただ魔薬というキーワードだけで繋がる2人の関係は奇妙だが、何故かお互いに必要としている。
不思議な気持ちにさせてくれた作品でした。

20210422.0199.641
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