ハーフネルソンの作品情報・感想・評価・動画配信

「ハーフネルソン」に投稿された感想・評価

福みみ

福みみの感想・評価

3.0
歴史とは何か?

映画の冒頭、ダン先生は最初の歴史の授業で生徒達に問いかける。
もし自分ならどう答えるかと考えてみるが、直ぐに答えが見つからない。

ダン先生は変化と対立だと教える。
これがこの映画の柱になっていると思う。

では変化はどうして起きるのだろう?
抑圧された環境からの脱却や世の中の矛盾からではないだろうか?と考えてみた。

麻薬売買が身近にあり簡単に自身も手に染めてしまう環境、善人面して近づいてくる悪人、正論を吐きながら自身はコカイン中毒に苦しむ教師など、この映画の登場人物はそれぞれが決して恵まれているとはいえない環境に身を置いている。

これらの矛盾や対立から何とかして這い上がりたいと願って初めて変化は起こるが、いい変化が生まれるとは限らないのが世の中なのだろう。

アメリカが抱える歴史的病理を描いた映画なのかも知れないが日本人の自分には難解であり、永遠に理解はできないだろうと思いました。
映画の内側から演じるようなゴズリングの演技がすげぇ。登場人物それぞれに善と悪両方が描かれており、一辺倒にならずに話に奥行きがでている。ブルックリンの中学校で歴史の教師をしているダン・デューンは、理想とされる教師像とはかけ離れた孤独に苛まれるドラッグ常習者。ある日、学校のトイレでキメているところを女子生徒ドレイに見られてしまう。しかし彼女の人生においてドラッグは身近な存在であり、薬物を売った兄は刑務所に入っていた。そんな達観したドレイに秘密を知られたダンは、同じく孤独を感じている彼女と友情を育んでいく。ダンはどうしようもないやつなんだけど自分がどうしようもないくらい苦しんでるから、他者の苦しみが余計理解できてしまうんだな。彼自身が学校の励起子の授業で、集団で社会と戦った公民権運動を教えているのがなおも辛い。本人(現代の若者)は一人で戦うしかないのに。
りみお

りみおの感想・評価

3.6
どうしようもないほど私生活が荒んでいるが辛うじて道徳は持ち合わせた教師を演じるライアン・ゴズリングが観れる作品
Knock Knock!

救いがあるような、無いような。
だからハーフ・ネルソン(プロレス技)なのか。

ジャンキーの歴史教師とアフリカ系少女の話。
アメリカの公立校教師って給料が安いと聞く。こんな感じなのか。歴史で扱う題材も微妙。画一的な日本の歴史より自由だけど、自由過ぎて歴史の域を超えてる。
「ジャンキーに友達はいない」って言うけど、二人の距離感は友達としか言い表せない。絶妙で無二。それが気持ちいい。
状況が悲惨でも明るい映画ってあるんだな。

ライアン・ゴズリングが踊ってる。🎬『陽炎座』の松田優作とダブって見えた。
ROY

ROYの感想・評価

3.2
ブルックリンの中学校で歴史を教えている彼はコカイン中毒者。ある日、顧問のバスケの試合があり、試合終わりにロッカールームに誰もいないことを確認してからコカインを吸い始めた矢先、目の前に現れたのはバスケ部員の女子が立っていた。その場でふらふらの彼を介抱し、彼女はそのことを秘密にし、2人の奇妙な関係が始まった。
スローペースに淡々と物語が進んでいくので、少々睡魔に襲われたが、最後まで見るとそれもこの作品の味わいなのかなと思った。
ブルックリンだと割とありがちなのかもしれないが、彼女の兄の友人がドラッグディーラーで、何かと気にかけてくれている。
自分もやがてそうなるのかなと漠然とした不安を抱えた彼女にも、中毒者で失態を繰り返す彼。
先生と生徒でもなく、恋愛感情があるわけでもない、ただ魔薬というキーワードだけで繋がる2人の関係は奇妙だが、何故かお互いに必要としている。
不思議な気持ちにさせてくれた作品でした。

20210422.0199.641
ブルーバレンタインぽいなーって思ったら制作が一緒なのね。
固定されてないちょっとぶれたカメラワークが味あっていい。観る度に一つ一つの言葉の捉え方が変わりそう。
ミルコ

ミルコの感想・評価

3.7
歴史的人権侵害事件を挟みながら、アメリカのリアルな日常を見せてくれる。
今ならA24にあってもおかしくない作品。
J

Jの感想・評価

4.4
めちゃくちゃポエティック。
言葉が全部刺さった。

そして挿で入ってくる映像とか、ピントの独特なボケ方とか、とりあえずビジュアルいい。
ハーフネルソンの真意はしらんけど、なんとなく感じる真意。

最高
一

一の感想・評価

3.7
ドラッグディーラーの兄がいる生徒の少女と、彼女を救おうとする薬物中毒の教師の友情を描く

あの『ブルーバレンタイン』の製作陣が手がける作品ともなれば期待せざるをえないですが、非常に素晴らしかった

極端にそぎ落とされたセリフ、ざらざらした映像に終始漂うディストピアのような不穏な空気感
だからといって重すぎない温かみのある人間模様

地味で淡々とした静かな作品なので好みはかなり分かれそうですが、個人的には大好きなタイプ

人種や性別や年齢を超えた、少女と薬中教師の静かだけど確かに通じ合っている不思議な関係性が沁みるなぁ…
薬に溺れてるけど生徒には慕われている感じもリアルだし、安易に恋愛関係に発展させるような展開にしなかったのもとても好き

クライマックスの胸が張り裂けそうになる演出も巧妙すぎる
ラストの解釈の仕方は様々だとおもいますが、個人的には微かな希望に見えたので少しは救われた

なんと言っても本作は、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた目に光がないライアン・ゴズリングの静かな演技が冴え渡る作品でした
本当に何にでもなれる素晴らしい俳優さんですなぁ😢👏🏻

〈 Rotten Tomatoes 🍅90% 🍿82% 〉
〈 IMDb 7.2 / Metascore 85 / Letterboxd 3.5 〉

2021 自宅鑑賞 No.091 U-NEXT / Total.100
みっち

みっちの感想・評価

4.0
なんか人生うまくいかないよな、なんでだろうな。まあそんなときはドラッグだよね。っていう最終的にドラッグに行き着く感じが人間らしくて私はすごく好き。ライアン・ゴズリングがますます好きになる。
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