トノモトショウ

トパーズのトノモトショウのレビュー・感想・評価

トパーズ(1991年製作の映画)
4.0
村上は小説と同じような手法で映像を作る(逆に映像と同じような構築で小説を書く)。過激なセックス(SM)シーンはここでは全く重要ではないのだが、それが表面を覆ってしまう。上辺では「頽廃」を示していたとしても最終的には「救済」を与えたいのだと思う。作品としては失敗だが、失敗であることが成功にもなっている。加納典明の演技が素晴らしい。主役の二階堂ミホはあまりに儚く、また美しく見える。