『キクロプス』完成直後
「人間は脳の容量の７０％を使用していない。不思議な力はこの部分に秘められてる。使用される事のない残りをNIGET HEADと言う」
どうだ面白いだろう？と飯田さんに言われて、その裏付け調査を引き受けた私は医学映画の世界に足を入れた。
細胞のタイムラプス動画の美しさと神秘性に魅せられた。
次にハマったのが国産の70mm映画だった。巨大なドームスクリーンに映し出される映画の美しさと迫力に魅了されて、劇映画から遠ざかった。
『ナイトヘッド』のテレビシリーズが始まった時には飯田さんと共に喜んだ。しかし、元ネタはクローネンバーグの『デッドゾーン』。躊躇なくパクる根性に辟易した。
小説も読んだがこの映画版の消化不良には開いた口が塞がらなかった。
撮影現場の苦労が報われない1本をまた世に出した。
『アナザーヘブン』に期待したがこれもまた･･･。
