あやき

太陽の少年のあやきのレビュー・感想・評価

太陽の少年(1994年製作の映画)
4.2
2017/2/18鑑賞
姜文さんの初監督作。最近の監督作はドンパチやっているイメージがどうしてもあったので、若き頃の青春時代を描いた優しくも辛い作品が作れてしまうというのと、これが初監督作という衝撃が凄まじい…
姜文さんの少年時代の思い出とベストセラー小説を融合させた内容になっているので実際にあったエピソードがどこか気になりつつも、虚実の入り混じった構成と70年代半ばの北京の日常がとても美しかった。
監督が触発された「カヴァレリア・ルスティカーナ」がBGMとして何度も流れるけど、北京の風景と相性が良くてノスタルジックな世界観は多分暫く頭から離れないと思う…情熱的で初々しくて眩しい夏を生きる少年少女達が羨ましい。クライマックスの描写は残酷でとても辛いけど、何十年後かに再会する姿に報われたかな…。
あやき

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