於キヨ

猿の惑星:新世紀(ライジング)の於キヨのレビュー・感想・評価

3.4
前作ほどの面白さはないけど、子チンパン可愛いし、色んな猿(エイプのほう)観れるし、ゲイリー出てるし、まあまあよかったんじゃないでしょうか。
前作観たのに、記憶が飛び飛びでジェームズ・フランコはどこに行ってしまったんだい?んでコバって死んだんじゃなかったっけ??と色々ハテナな部分が…。
 
ゲイリー・オールドマンの出番はあんまりない。
でも心に残る演説シーンが二回もある。何言ってるかは忘れたけど、彼は生き残った人類のために頑張った。主人公が猿寄りの考えを持ちすぎて、ゲイリーがちょっと悪役っぽい立ち位置にいたようだが、人間側からしたら彼は間違いなく救世主。家族の写真見て涙するシーンに全私がホロリときた。あの爆発で生き残ってることは万に一つもないだろうけど、あんな最期は悲しすぎるので、神様あの人を助けてください。

本筋とは完全ずれちゃうけど、この映画観てまず思ったのは、「やっぱアメリカって銃社会なんだなー」ということでした。人間が銃使うのはもちろん、猿たちも銃使う。人間の象徴なんですかね。銃さえあれば何でもできる感が凄い。人間は銃しか使わないけど、猿たちはなんか槍みたいの持ってましたね…。馬にも乗ってるし、最終的に戦車奪いますしね…。あと個体的にも、チンパンとかオランウータンとかゴリラとか…絶対敵に回したくないやつらです。人間同士が戦うのとワケが違います。本物のチンパンはとっても凶悪らしいですね。コバレベルがごろごろしているんでしょう。きっとそうに違いない。おそろしい。

チンパンは子殺しをするそうですが、シーザーはしそうにないです。コバはよそ様のおうちの息子を殺しました。コバの憎しみからなる行動力はたいへんバイタリティに溢れていて、途中から「あいつは人間なんじゃないか」と錯覚し始めました。猿知恵のわりに賢しい。
於キヨ

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