アメリカではかなり酷評されている2014版アニーですが、私はとても楽しめました。Tomorrowはもちろん、アニーとスタックスがヘリの中でNYの街を見ながら歌うThe city's yours やアニーがスタックスへの気持ちを込めて歌うOppotunityなどの音楽がとても良かったです。特にジェイミー・フォックス。歌うまいですね〜。歌が上手いというだけでカッコ良く見えてくるから不思議(笑)。酷評が多い理由を見てみると、登場人物や役回り、ストーリーの細々としたところがオリジナルのミュージカルからかなり変更されていること、現代版アレンジが軽くてチープな印象を与えること、踊りが少なく歌のシーンで口パク感が強いところがありミュージカルとしての出来がいま一歩なこと、などがあげられていました。舞台に思い入れが強い人ほど納得できないのかもしれないですね。私は舞台、前作とも未見なので抵抗感はありませんでした。TwitterやYou Tubeなどが出てくるのも、オリジナルとは異なる現代風味の新たな物語を作ろうという試みととらえました。ただ、あれほどまでに両親に会うのを心待ちにしていたアニーが、いくら心を通わせたからとはいえあっさりと養女になるのだろうかというところはちょっと疑問が残りましたが、爽やかで前向きな気持ちになった自分の鑑賞後感に忠実に点を付けました。
