マメシバ

ソロモンの偽証 前篇・事件のマメシバのレビュー・感想・評価

4.5
ここでの評価を見てどうしようか迷っていましたが、結論から言うと本当に見てよかった映画でした。

とにかく見た後の余韻が半端ないです。終わった後に余韻。エンドロールのあとに後編の予告が入りまた余韻。そして終わったあと帰るまでもずっと頭から離れない映画でした。

キャストの中学生達が全く無名の子達なのにとてもナチュラルで個性的で演技が上手く、また脇を固める有名俳優キャストも素晴らしかった。特に永作博美さんが印象的です。

舞台がバブルが弾けたあとの話で、私はまだそのちょっとあとに生まれたのですが、自分が中学生の時の感覚、夏暑くてもクーラーがついた教室じゃなかったりとか部活とか友達とか…学生の頃を懐かしく思い出しました。

この小説はまだ読んでいませんが、宮部みゆきさんの本は何冊も読んでいるのできっと原作も素晴らしいものだと思います。
ただその原作を映画にした監督も本当に素晴らしい。
もう何をとっても今素晴らしいしか言えないんですが( ; ; )
続きが待ち遠しい映画です。時間的にももう終わってしまうのかというくらい時間が早く感じられました。

途中女の子が殴られたりいじめがあったりと胸糞悪い部分もありますが目を背けないでみてほしいです。都合の悪いことを無かったことにしたり、過去の事とか終わった事とか見て見ぬふりをしたことって誰にもあると思います。私もそうです。でもこの映画の主人公は真っ向からちゃんと立ち向かっていくので、それが本当に清々しい。皆が色んな心の悩みや問題を抱えていて、それが所々見えてくるのも面白いです。
うまくまとめられませんが、是非観てほしい作品です。

個人的に、松子好きでした。
マメシバ

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