この作品は、題名通り「ふしぎな」場所の話である。
その場所の様相は喫茶店だが人生の疲れを癒すふしぎな場所である。
だから悪い人は、登場しない。
ひとりひとりは、弱く悩みを抱えているがそんな場所があるだけでどれほど救われることか。
でもそんな場所は、この世の中に存在しないので映画として作ってみた。
そんな切り口の物語として見れば素敵な作品ではないだろうか。
だから、普通の作品を期待すると肩透かしを食うと思う。
ゆっくり流れる時間と村治佳織さんのギター演奏で気持ちを沈めじっくり劇中でそそがれる珈琲の香りを感じるような心持ちで観てほしい。