このレビューはネタバレを含みます
大人から子供まで楽しめる、夢に満ち溢れたディズニーの娯楽映画!
と思って観ると痛い目に合います。
監督が本作を通して語りたいのは、クリエイターと商業主義者の普遍的な対立構造と、それでも夢を信じて諦めなければ世界は変えられる、といったところでしょうか。
プルスウルトラメンバーの蝋人形を前に、フランクが「テスラの技術をエジソンが奪って…」みたいな話をするシーンがありますが、あれも天才だけどビジネスセンスの無かったテスラと、自ら発明したトースターを売るために1日3食を提唱したエジソンの対立、すなわちクリエイターと商業主義者の暗喩です。
ラストで、唯一自分の夢を信じてくれたアテナを爆弾に使うのも商業主義に対する皮肉のように見えました。
ただ、随所で感じられる『諦めずに夢を追いかければいつか叶う』というメッセージは、とても純粋でストレートに刺さるものがありました。