ちょび

真夜中の五分前のちょびのレビュー・感想・評価

真夜中の五分前(2014年製作の映画)
3.8
まず、タイトルが秀逸。
三浦春馬と劉詩詩が美しい。映像と音楽が美しい。
行定監督らしさが光る映像美だけでも観る価値あり。
中国を舞台にした事で一層神秘的な空気が漂ってた。

一卵性双生児って存在そのものが不思議で謎めいてる。
赤の他人と比較されるのだって嫌なのに双子だったら?
同じ顔で趣味嗜好も近かったら人はどう区別されるのか。
他者との関係性なしでアイデンティティをどう確立するのか。
自分が自分を全て理解できてるかも定かではないのに。

私の中では私なりに解釈した結末の答えが出てるけど
果たしてそれが正解なのかどうかはわからない。
夢か現実か・・・でも切なくも光の見えるラストがよかった。
戻された時計。振り返り静かに微笑む彼女。

「あなたも今を生きて。」
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