ベティー

ベイマックスのベティーのレビュー・感想・評価

ベイマックス(2014年製作の映画)
4.1
ようやくみました・・・
謎の爆発で最愛の兄をなくし部屋に引きこもっていた少年は、おもいがけず生前兄が開発したケアロボット「ベイマックス」を起動する。プログラム通り少年をケアしようとするベイマックス。やがて2人はある廃屋で、かつて少年が発明した「マイクロボット」の模造品を見つけるのだが・・・

少年の心の喪失と再生を軸にしたアメコミヒーローアクションとでもいうか。彼の心の苦しみが書かれたシーンいい。王道と思いつつも泣くしかない。特にカブキマンの正体ばれて〜のあたりは、やり場のない悲しみからくる怒りの感情がロボットに投影された感じがまた痛々しくて悲しい。正直話のつじつまがよくわからなかったが。。まあこまかい?とこはいいか。

ベイマックス以外の大学生のヒーローも個性的で面白いし、いい奴ら。戦闘ではたいして活躍はしなかったけど。。枠の都合?、、次回(があれば)に期待。カーアクションもバトルシーンもすごい迫力!

舞台のサンフランソウキョウという架空の町は日本風味いっぱい。
日本好きクリエイターの作ったかっこいい世界。漢字とひらがなとカタカナにあふれた看板や、東京都内の大通りの都会感とちょっと外れた路地裏の、時の流れを感じる下町感とか、歩道とか街頭とか、鯉のぼりとか、、、日本かっこいい!って思えた。日本のオリジナリティーを外の人に教えてもらった感じがした。

あとベイマックスは動きとか見た目とか、口調も丁寧で、このかわいさは否定しようがない。お腹に説明画像でたりとかして親切だし。少年よりむしろ兄貴のほうがセンスとかの面でも真の天才な気がする。。やさしくて強くて、どこまでも相手のことを思った行動。だれもがいてほしい存在で、だれもそんなふうにはなれない。理想の人間像のようなロボット。
あ、強いのはバージョンアップ後か。
それにしても、少年に寄りそいプログラムどおり助けるロボットと、ちょっと知的で生意気な少年との絡み、T2っぽい。いや全然いいけど。

ディズニーのあらすじとかに、ロボットと少年の絆の物語て書いてあったりするが、ベイマックスにはあんまり特別な心の動きみたいなのは感じられなくて、終止プログラムどおり。
ベイマックスが優しい言葉をかけてくれたり、抱きしめてくれたりするのは、心が通じ合った友達だから、とかでは全然なく、ケアロボットとして患者の脳内伝達物質の状況とかを検査した上で適切な処方をしているだけで、それはプログラムされているから。
むしろ、そんなベイマックスをとおして、設計者である死んでしまったお兄さんの、他人への限りないやさしさに触れて、喪失感や苦しみを乗り越える弟。そんな兄弟の悲しい絆のストーリーだった。
しかしあの終わり方は好きじゃないんだがな。。まあそうなるか。
字幕版で視聴。ベイマックスの声良かった。
ベティー

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