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イヴ・サンローランのmicoのレビュー・感想・評価

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)
3.6
案外しゅっと最後は終わってしまってちょっと残念でしたが、このくらいシンプルのほうがいいのかな。イヴの若くて綺麗な時代だけを映してる。なにがあろうとイヴは自分のやりたいデザインをし続けたってことなんだけど、それを支えてたのは彼の愛する人で、でもその愛情にも変化があって…登場人物が自分の気持ちを言葉にすることはないし、全部を映像にはせず観る者に想像させる部分も多かったかな。" je t'aime "ってイヴが言うのも、たったワンシーンのみ(ここかわいい)。 言葉以上に、しぐさや目線で愛情を表現してたなあ。ショーに出てくるドレスの数々はとても迫力ありました。なんだろう、天才って言われる人や、1度名声を浴びた人は、一見味方が沢山いるように見えて、実はみんな孤独で、それゆえに酒や薬に溺れてしまったりすることが多いのかなと思った。イヴがどんなになっても、見捨てることなく側で支えてたピエールはすごい。イヴが、自分がやりたいことができないなら死ぬのと同じ、みたいな事を言ってるにはっとした。私もなにかでかいことしたくなってしまった。それと同時に、フランス語を喋りたくなってしまった。イヴ役のピエールニネの鼻とくちをずっと見てしまいます。
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