福福吉吉

天才スピヴェットの福福吉吉のレビュー・感想・評価

天才スピヴェット(2013年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
10歳の少年T・S・スピヴェットはアメリカのモンタナ州の牧場でカウボーイの父と昆虫博士の母、アイドル志望の姉とともに暮らしていた。彼は天才的頭脳を持ちながらも周囲からは理解されなかった。また、双子の弟のレイトンが銃の事故で亡くなって以来、家族とも隔たりを持つようになった。ある日、スピヴェットあてにスミソニアン学術協会から彼の発明に賞が贈られることを伝えられる。スピヴェットは授賞式に出るために一人でワシントンDCに旅立つ。

◆感想◆
頭脳は天才だが心は子供の少年スピヴェットがアメリカ横断の旅に出るストーリーとなっており、所々で挟まれる映像的に仕掛けの面白さとスピヴェットの心情の愛らしさが一杯につまった作品となっています。

少年T・S・スピヴェット(カイル・キャトレット)は10歳ながら科学に突出した頭脳をもっているものの、周囲の人間から理解されずにいます。人が如何に外見に惑わされるかを良く表していました。彼の双子の弟のレイトンが亡くなって以来、彼の心に大きな重りがのしかかり、家族とも打ち解けられなくなります。スピヴェットが家族が弟の存在を求めているように感じて疎外感を覚えているように感じました。

スピヴェットが一人で旅立ったのもかなりの真剣な思いがあったことが彼の演技からしっかり伝わってきました。しかし、そこに10歳の子どもならではの愛らしさがあるのも良かったです。彼がワシントンDCに向かう中で様々な出来事があって、彼なりに必死に乗り越えていく姿も良かったです。

ワシントンDCに着いてからはストーリーが急展開していき、かなりのスピード感があってあっという間に終わってしまいました。

難しい話は一切なく、スピヴェット少年の一挙手一投足を観ていればすべて楽しめる作品になっていて、とても面白かったです。

鑑賞日:2024年5月24日
鑑賞方法:U-NEXT
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