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ジャッジ 裁かれる判事のkenkuraのネタバレレビュー・内容・結末

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ロバート・ダウニー・Jr自身(奥さん?)の会社が製作に関わってるし、久々のシリーズ物じゃない単独主演作ということで、かなり気合いが入ってるのは感じられた。ただ気合いが入りすぎて、話にいろんな要素を詰め込みすぎだったように思う。

『ジャッジ 裁かれる判事』というタイトルの通り、故郷で判事をやっている父親の事件の弁護をする話(裁判物)がメインなんだけど、そこに長年の父親との確執や、昔の彼女との関係、お兄さんとの関係、現在の離婚問題(娘との関係)と、どんどんいろんな問題を絡めてくる。たくさん入れちゃったので、当然上映時間は142分に。判事である父親役のロバート・デュヴァルがすごくよかったので、もっと本筋(裁判物と父子の確執)に絞ってもよかったような気がする。そしたら30分ぐらいは短くなったはず。

監督のデヴィッド・ドブキンは『シャンハイ・ナイト』とか『チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!?』の人で、コメディ畑の人だからなのか、シリアスなシーンとコメディ的なシーンのバランスがよくなかったように思う。脚本もよくないと思うけど。最初の車のシーンとか自転車のシーンとかすごく浮いてたし…。

いろいろ書いてしまったけど面白い部分は面白いし、ロバート・ダウニー・Jrとロバート・デュヴァルという全然違うタイプの父子の演技対決はなかなかよかった。感動できる場面もある。作品全体的にも、ゆっくりと物語が進んでいくところなんかは80〜90年代の映画の雰囲気もあってよかった。
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