そりっどあいぼりー

ジャッジ 裁かれる判事のそりっどあいぼりーのネタバレレビュー・内容・結末

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

最初は良質な映画だろうけれども、まあその程度だろうと舐めていた。しかし予想外に良く、後半1時間はほぼずっと泣いている始末。こういう世間的な評価はそこそこで、自分でも指摘したいところも多々あるが、そんな理性とは関係なくツボにはまるタイプの映画がある。

確かに、元カノとのシーン一連はいらない。2時間程度に刈り込める。ところどころで見せられるあからさまに示唆的な構図はともかく、ラストの”あの曲”は少し狙いすぎだ。題材も展開もベタベタの展開である。

しかし、ロバートデュバルとロバートダウニーJrとの関係性がどうしようもなく素晴らしい。2時間かけてゆっくりと2人の間の距離が縮まっていく。それがとても繊細で丁寧だ。近づいては離れを繰り返しながらもゆっくりと距離を詰めていく。そんななかであの船上のシーンを持ってこられると、どうしても感動させられてしまう。ベタだとわかっていても、丁寧な前置きがあれば十分であることを改めて教えてくれる。