世界観は最初からわりと戯画化されているものの、あくまで現実とお話の世界は分けられているんだけど、女の子が飛行機を飛ばし始めたあたりから一気に現実とお話の境目が曖昧になり、それまでの戯画化が超現実的な域に達するバランス感覚が絶妙。
何より「原作のその先を夢想した部分」の扱い方が、独創的かつ原作の要素をそんな使い方しちゃっていいの？！って展開にしながらも原作を損なわないような絶妙な曖昧さでもって目配せしていてスマートだわ〜
ストップモーションの部分が美しいのはもちろん(光に透ける狐の尻尾！)、予告編で見て「ちょっと安っぽくない？」と思ってしまったCG部分も(ディズニーやドリームワークスと比べると制作費なかっただろうしね)、イメージと色彩の美しさで魅せる良作。
