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天使のはらわた 赤い眩暈のlingmudayanのレビュー・感想・評価

天使のはらわた 赤い眩暈(1988年製作の映画)
3.5
先日他界した石井隆の初監督作品。桂木麻也子に赤、竹中直人に青が割り当てられ、ときおり黄色も使われる。竹中がマンションで電話に出るシーン、そこから階段を降りていって車に乗るまでのシーンのカメラワークがダイナミック。モーテルで目覚めた竹中が隣に桂木がいないことに気付き、「そりゃそうか…まあいいか」とうなだれたところでシェードが明いて桂木が着替えて出てくるシーンが素晴らしい!この「まあいいか」はラストの桂木の台詞と対応してくる。ガソリンスタンドでベンツの男に殺された竹中が魂となって(別れるシーンで出た「飛んででも駆けつける」という台詞の通り)桂木のもとへ向かい、一筋の風が桂木の髪を揺らすシーンもエモい。
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