百合

フランシス・ハの百合のレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
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身体をもって、生きること

身体がないと生きられないというのは、なんと不便なことだろうと思われるわけです。わたしたちは名前をつけられ、身体を与えられて生きている。身体を持っているから区別される必要があり、食べる必要があり、住む家が必要なのです。プラトンが言ったように、肉体は魂の牢獄なのだと思われます。わたしたちはそんなことを普段は意識もしないけれど、どこかでいつか“身体から抜け出したい”と思っている。ダンスをするというのは普段我々を支配するところの身体からの脱出の表れなわけです。
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