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フランシス・ハのmizukiiのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
3.8
フランシス、27歳。
フランシスの大人になれなさ、素直さ、もどかしさ、が痛い。
全てのことに対する焦りも嫉妬もソフィへの執着もリアル。わかってるんだよ、わかってるんだけど、どうにもならないの。

わたしも大好きな友達が引越したり転職したり結婚したり、いろんなものが変わっていく中でフランシスみたいな感情の淀みがあったから、すごくわかる。

変わっていくことに順応できない不器用さがリアル。みんなが当たり前にできることをできない。正解がわからない。正解はきっと1つじゃない。でも、今自分のいるところが正解じゃないことはわかる。

「いつまでも夢見る少女じゃなくて、女性にならないと」ってこの間言われた私にズッシリくる内容でした(´・_・`)


途中のフランシスが語る言葉を、思わずメモしてしまった。

私が恋愛に求めるのは、ある特別な瞬間よ
だから恋人がいないのかも
貴重なことなの

誰かと同じ空間にいて
特別な存在だと自分も相手もわかってる
でもそこはパーティー
お互い別の人と話してる
笑って楽しんで
ふと部屋の端と端で目が合う
嫉妬でも性的な引力のせいでもない
相手がこの人生での運命の人だから

不思議で切ない
人生は短いけど
そこに2人だけの秘密の世界があるの
他の人達からは見えない
私たちの周りにはそんな次元がある

ただ気づいてないの
それが 私が恋愛に求めるもの
人生に、かな 愛に、か


この言葉を経て、ラストシーンでグッとくるね。
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