このレビューはネタバレを含みます
可もなく不可もない作品。
これまでのMCUを観ていなくても楽しむことが出来るという点では評価できる。
(あらすじ)
公私ともに窮地に立った無職の男は、ひょんなことから天才科学者の開発した特殊スーツを着ることになる。そして、身長1.5cmのヒーロー・アントマンに変身した彼は、正義の味方たるべく博士やその娘から厳しい特訓を受ける。
(感想)
かなりポップな作品。
テイストがガーディアンズに少し似ていたかな。
内容としては、小さくなることが出来る、そしてアリを操ることが出来るというアントマンの能力がうまく使われた作品となっていた。
またスコットがよく乗っていた羽蟻のアントニーには愛着が沸いていたが、終盤で死んでしまったのが非常に惜しかった。アントニーだけでなく、泥棒仲間のルイスもキャラとして秀逸で愛着が沸いた。
ただヒーローキャラとしての厚みがあるかと言われれば、今回の作品ではそこまで表現し切れてはいなかったと思う。MCUでは作品を経るごとにヒーロー達の内面や正義感、恐怖を知ることが出来るため次の作品に期待したい。
今回のヴィランには少し共感したところがあった。ダレンがアントマンを悪用しようとしたのは、ピムに見捨てられたからであって、彼がきちんとダレンに向き合っていればアントマンの技術は良い方向へと使われていたのではないかと感じた。
またピムがスコットをアントマンへと登用したのも娘の命が最優先であったからという理由があり、大分傲慢なおじいさんだな~と観てて思った。
次作ではその娘であるホープがワスプとなり登場する。
次回作にも期待したい。