このレビューはネタバレを含みます
軽やかに踊る人が好きだ、
耐え難いような重責も、無力感も、孤独ももちろん抱えながら、何も背負ってないみたいに軽やかに、荒波が襲ってきても、その真っ只中で"踊って"笑いながら人生を謳歌してる人が好きだ
だから、過去を引き摺ってしみったれた顔でいつまでも駄々を捏ねている主人公より、妊娠した身体で「今は恋する気分じゃ無い」と零し、思いきり踊ってみせる彼女の方がどうしたって私には美しく見えてしまった
豊かな人生にはあらゆる悲劇や葛藤、皮肉がつきものであるらしい。つまり人生が悲劇や葛藤にあふれたものであるのなら、それは豊かな人生を送れていると言って差し支えないんだろうなと、この訳あり登場人物たちのロードトリップを観て思った
オープニングだけをループ再生しながら酒飲みたい、最高のダンスだった