うちださんの映画レビュー・感想・評価

うちだ

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

(雑記)

凄いもん観た、と思わず嬉しくなった。

・ストーリーとしては、山も谷もオチもない。「これを撮ろう」と思ったことがあっぱれだし、実現したことが奇跡みたいに感じる。この奇跡を共有できてうれしい
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

2.0

歳とったせいか(?)、大した意義もなく人が虫みたいにコロコロ死んでいくシーン見ると白けるようになってきてしまった。
必然的にマフィア、スパイもので萎えやすい…
でもそういう作品がメッセージ性強くなくて
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

学生の頃は「制作上都合の悪くなったキャラは、みんな左遷するか死んだことにする(殺す)」という欧米の、隠す気もないご都合主義展開の潔さ好きだったんだけど。。。整合性無視が許されるのは、脚本が特異的におも>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

父親のパラノイア(偏執病)により家庭は崩壊し、幼い息子と彼の世話を任された叔父の肩にも、その機能不全の重荷は容赦なくのしかかる。
私たちの人生を取り巻く抗うことのできない不条理や、生きることのままなら
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いまを生きる(1989年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


自分の手で握り潰しておいて、「死んでしまった」と泣く親には、思わず笑ってしまった(不謹慎)。

私の甥っ子も、私が折り紙で作ってあげたピカチュウを、気に入って肌身離さず握りしめてるうちに、自分でクチ
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赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(2010年製作の映画)

3.0

アンが空想に傾倒したことを喋れば喋るほど、どれだけ満たされない現実を生きてきたかが浮き彫りになって、お爺さんのようにゆったりと構えた姿勢でアンを見ることができなかった。そんなわけで、心の痛むシーンが多>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0


母親から息子への愛
友だちからみー坊への愛

中心にいる主人公のみー坊からは、自分の棲む水槽、世界への愛。

登場人物たちの不思議な相互作用は、
複雑な生態系の一部を垣間見たような気持ちにさせる。
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

(雑記メモ)

・ここで“根性”を出さなければ、“腰抜けと思われるから”という理由で無茶な賭けを強いられるのは地獄だなと思った。

・お父さんが新しいビジネスの軍資金すべてスって、家族みんなで口喧嘩し
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ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます


恋愛ってやっぱ当事者性が無いと何も語れん気がする。愛した人が障害者だったら?病気になったら?犯罪者だったら?当人たちにしか分からない部分が大きい。

ただ、運命が愛する2人の味方をしないのはフィクシ
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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.8

10年越しくらいの再鑑賞

ザック・エフロンとバスケの親和性高すぎない?
ハイスクールミュージカルの幻影見てるだけかな

「お前の顔面でドリブルしてやろうか」と思うくらいザックが演じるモテ男は鼻に付く
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

夜中に脳死状態で観たため、本作の自然・歌・愛の力強いエネルギーに、半ば殴られているような気持ちで観ていた。健やかでいたい…

今はあまり自覚が持てないだけで、自分の無知や未熟さのために、私もきっと沢山
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マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

3.5


私は自分の祖父母に会ったこともなく、薄情ながら彼らがどんな人間だったのかということにすら、想いを馳せたことがなかった。

だから、
「かつてここにはどんな人々がいて、どんな暮らしの中で、どんな想いを
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます


生きている限り、誰もが逃れられない喪失の苦しみ。
目の前が真っ暗で思い出だけがキラキラと輝くように思える時でも、ともに過ごした時間や記憶は自身を形作る一部となり、今も、これからも私たちの中に生き続け
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.0


人生は短い。この本を読めば、あの本は読めなくなる。
(ジョン・ラスキン)

「今、自分は何と引き換えにこの生活を手にしているのか」
これはものづくりを目指す人間だけでなく、万人にとって重要な視点であ
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

4.0


幸福は旅の過程であり、目的地ではない
踊れ、誰も見ていないかのように
恋せよ、傷ついたことがないように
歌え、誰も聴いていないかのように
働け、金が必要でないかのように
生きよ、明日などないかのよう
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます


(雑記)
人間の弱さやどうしようもなさって、普段は自分の視点から、主観的に受け止めてるからそこまでインパクトというかグロテスクに感じてなかったんだけど、客観的に、俯瞰的に観るとこんなに気持ち悪いんだ
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夢と狂気の王国(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

宮崎「(宮崎さんの父親にチョコレートをもらった手紙の少年と違い)高畑さんは三日三晩焼け野原を彷徨ったのに、誰も、何ッにもくれなかった。」

「芋の蔓ひとつもらえなかった。だからあんな人間になっちゃった
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.5

虐待や自殺といったテーマを扱うからには、フィクションという形態に甘えない誠実さが絶対に必要。
そのようなテーマを扱うからには、徹底的に現実に即して描くべきで、現実から遊離し、概念的に扱ってしまうのは非
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なんだかおかしな物語/ボクの人生を変えた5日間(2010年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

原作者Ned Vizziniが、自らの入院体験に着想を得て執筆した小説を基に制作された本作。

「人生には“揺らぎ”があるけれど、そんな状態はずっと続く訳じゃないから大丈夫だよ」という暖かく優しい慰め
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ジブリがいっぱいSPECIALショートショート(2005年製作の映画)

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【ジブリ実験劇場】On Your Mark
絶対いつか劇場で観たくて、リバイバル狙ってる内の一つ。

RRR(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


これは絶対ウケる!これは絶対みんな好きデショ!
というシーンのてんこ盛り。というか「そういうのしかウチは入れてませんから!ムズカシイことはすべて忘れて、歌えや踊れ!」という作品。

温もりを感じる澄
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます


(日記)

Don't Cry.
Just Revenge.
Living Well Is The Best Revenge.

泣くな。
復讐しろ。
最高の復讐とは、しあわせに生きることだ。
(ア
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銀河の魚~URSA minor BLUE~(1993年製作の映画)

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たむらしげるのアニメーションは
まじで安眠に導いてくれる。
あと、誰か大切な人を乗せてボート漕ぎたくなる

制作 : (株) 愛があれば大丈夫

クジラの跳躍 Glassy Ocean(1998年製作の映画)

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一瞬の煌めき
その全てを見逃したくない

穏やかでノスタルジックな作風とは対照的に貪欲な気持ちになった。たった一度の人生、がむしゃらに生き、燃え尽きるように死にたい。

この世がモノクロであの世が色付
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

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人に勧められて観たが
ごめん、1ミリも分からんかった、、
ターゲット層どこ、、?
一体どこの層にこれは刺さるんだろうか

モンスター・ホテル(2012年製作の映画)

2.0


私はひねくれているので、昔のDisneyみたいな「どんなに酷い境遇でも王子様が救いに来てくれる」とか、本作のような「運命の恋はある」「人間はいい奴」「人間とモンスターでもお互いを知れば分かり合える」
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