FREDDY

ドラゴン・コップス 微笑捜査線のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

ワン・ジーミンが監督、ジェット・リーが主演を務めたアクション・コメディ作品である本作は、香港で発生した、被害者すべてが微笑みを浮かべながら死亡しているというセレブやスターばかりを狙った不可解な連続殺人事件の捜査担当に任命された、自称・老練なベテラン刑事ホアン・フェイホンとお調子者の新米刑事ワン・プーアルの凸凹コンビと女上司のアンジェラが、幾度となく失敗を繰り返しながらも犯人逮捕に奔走していく様がコミカルに描かれた作品となっているのだが、ジェット・リーやブルース・リャン、リウ・イエンをはじめとしたキャスト陣はほんの脇役ですらも顔ぶれに惹かれるものがありましたし、アンジェラを演じたミシェル・チェンのあどけない感じも好印象。このキャスト陣の共演が見れただけでも個人的には観る価値はありました。ただ、本作はコメディに重きを置いた作品となっていて、登場人物らの少々濃い目なキャラクター性や発想力豊かなアクションシーン、物語こそは薄味だが突拍子のない展開も見せてくれますし、矢継ぎ早に映し出されるコメディはパロディ要素も満載。気軽に楽しめる作品という印象を受けるものではある。だが、キャラクター任せな点や小出し小出しのシュールな笑いに飽きが生じてしまったのと、凸凹コンビのホアンとワンがバディとなって事件解決に奔走するのかと思いきやそうでもないですし、前文で触れた通りアクションシーンは発想力豊かで決して悪くはないのだが、映像の質の問題ですかね。オールド・カンフー映画の要素もあって楽しめる箇所はあったが、全体的に評価するならそれなりとしか言いようがない。片手間程度の視聴が好ましいかと。
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