シュンギク

平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊のシュンギクのレビュー・感想・評価

3.5
脚本は相変わらずお粗末な春のライダー大戦映画。
だが、今作は多数の仮面ライダーがオリジナルキャストで登場、おなじみの金田監督から柴崎監督に変わったことで画も実にカッコいいものに仕上がっている。

藤岡弘、・速水亮・菅田俊・半田健人・井上正大・桐山漣・白石隼也・現行ライダーの佐野岳と主人公ライダーを演じたキャストがここまで出るのは過去最多?
士と翔太郎、巧と神敬介などの主人公同士の絡みは見ているだけでワクワクさせられる。
今作オリジナル、フィフティーンを演じた板尾創路の演技も渋い。


「レッツゴー仮面ライダー」以降同じようなふわふわしてキレのない単調な画ばかり見せられてきたオールライダー系映画だが、今作はさすがの柴崎監督。アクションもカメラもカッコよく、ライダーそれぞれのギミックやフォームチェンジも活かされており、本当にカッコいい。
敵の攻撃を防ぎながらのオレンジアームズ変身、スイカアームズ VS J、555の戦闘など印象的なカットが多い。


良いところが多いからこそ本当に脚本が残念。
昭和ライダーと平成ライダーの戦いはやはり無理があるし、村雨良の変装が全くの無意味だったり、巧の心変わりの唐突さだったり、Wの名ゼリフが軽かったり...不満は挙げたらキリがない。

キリがないのだけれど、上で挙げたカットや、柴崎監督のカッコいいカットによる藤岡弘、らオリジナルキャストによる変身シーン、X・555・ウィザードの同時変身シーンなど好きなところが多く不満を許してしまいそうになるのも事実。
X・555・ウィザードの同時変身は555はブラスター、ウィザードはインフィニティと最強フォームなのも燃えポイント。