MitsuhiroTani

アマデウスのMitsuhiroTaniのレビュー・感想・評価

アマデウス(1984年製作の映画)
4.6
アントニオ サリエリ。
その類稀な審美眼で、モーツァルトの才能を誰よりも深く理解し、そして愛した男。
本作を観る度に、私はアベ プレヴォーの小説「マノン レスコー」を思い出す。
アマデウスが自由奔放な振る舞いと、彼の楽曲が放つ甘美の世界によって、様式美の世界に君臨するサリエリの心を奪うものの、最期は非業の死を遂げる様は、マノン レスコーが、その美しさと自由奔放な振る舞いで騎士デ グリューを始め多くの心を奪うが、最期はデ グリューに抱かれ枯野に死ぬ様と何が違おうか。
本作は、サリエリのアマデウスに対する同性愛に見紛うまでの情念が溢れた物語だった。
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