三月

ヴィオレッタの三月のネタバレレビュー・内容・結末

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

持たざる者(母)は特別になりたがるし、特別になってしまった者(娘)は普通になりたがる。
大人ではない、子供にも見えないヴィオレッタは、誰から見ても特別に美しい。彼女の美しさが母親の承認欲求、狂いを加速させた。母親にも父にレイプされた過去があることから、母親だけを責めるのも違うが、ヴィオレッタは完全に被害者だ。
子供にとっての母親は絶対的、母親からの愛は特別。母親の要望に応えるように始めたモデル、母親だから受け入れてしまったことによって一生自分の裸が世に残るなんて。

親子間の支配、狂愛や子供の変えられない過去を思うと怖く苦しいが、ヴィオレッタのあまりの美しさにまた見たくなる映画。
三月

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