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ヴィオレッタのmaoのネタバレレビュー・内容・結末

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

芸術や美が圧倒的なちからを持っていることは認めるが、そこに選民的な思想が絡んでくると、芸術や美がなんぼのもんだと思う。他を蹴落とさなければ特別が手に入らないならそれを許すことはできない。世間一般を凡人と宣うような。しかし、こんな母親の生き方を批難することは難しい。彼女も試行錯誤で適応してきた掛け替えのないひとりだからだ。この映画を観て自覚を持つに越したことはないけど、人間の感情は根深いからそこに到達するまでには時間がかかるだろう。二次感情に隠れてしまいがちな一次感情を自覚して、表現し、相手もそれを見抜けたらいいなと思う。支える、つまり愛するっていうことがどういうことか考える手立てになりそうだ。

ちなみに、娘のヴィオレッタは可愛いけれど、本人は嫌がっているという設定なので、胸が痛むのが私的に正解です。
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